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2011.05.27 Friday

機上で溶融塩炉なるものを知る。

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    空港の本屋を物色していたら「原発安全革命」(古川和男、文春新書)という新書があった。
    ぱらぱらとめくってみると、現在の原発の問題点をクリアする原子炉があるという。
    それが「溶融塩炉」というものらしい。
    なかなか面白く、買って機中で読んだ。
    まだ読み終わっていないが概要を書くと、

    ・現在の原子炉は火力発電所のデザインをベースにしている。
    ・そのため、核燃料を固体で使用すると言う「無理筋」を押し通している。
    ・固体燃料を使用しているため燃料の使用効率が悪く、停止、再起動が難しい。
    ・維持コストがかかるため、規模の経済学が働き必然的に大規模な施設になってしまう。
    ・生成するプルトニウムは核テロに使用されやすいもので管理にもコストがかかる。

    これらを解決することができるのが「溶融塩炉」だということだ。
    その特徴は、

    ・核燃料はフッ化アルカリ金属の液体中に溶かしこみ、液体とすることで制御が容易になる。
    ・燃料の使用効率が良く、また炉の構造がシンプルになるため、原子炉の小型化が可能。

    すでにアメリカでこの方式の溶融塩実験炉MSRE(出力7.3MW)が建設され、1965年5月から1969年12月までの連続運転を達成したと言う。

    なぜこのような理想的な原子炉がこれまで注目を浴びてこなかったのか。
    それは原子力発電技術が原爆のプルトニウムを得るための軍事開発から派生したものだったからだという。
    溶融塩炉はプルトニウムを得るには非常に効率が悪い方式なので、研究予算が取りにくかったそうだ。
    そして発電メーカーは技術的蓄積のあった火力発電をベースに、発熱体を石油燃焼から核分裂による発熱に置き換える方式で原子炉を設計する道を取った。
    加圧型または沸騰型軽水炉だ。

    しかし福島原発でメルトダウンの悪夢が現実になった今、従来方式の欠点が鮮明になった。
    ざーっと読んで見た限りでは溶融塩方式は良い方式のように思えた。少なくとも「無理筋」ではない。
    今後は溶融塩炉を真剣に検討するべきではないだろうか。

    話は変わるが、ANAもJALも最近の機内食は量が少ないぞ!
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